オーナー目線で ランクル プラド 150をレビュー

2013年からプラドに乗るようになって、一発で惚れ込んじゃったのでちょっと何がいいのかってのを記事にしてみたいと思いました。あと、実際に乗ってみてちょっとした不満点が無いわけでも無いので、そこについても正直に書いてみます!

プラドってどんな車?

ありきたりだけどプラドってどんな車なのかを知ってる限りで説明してみます!

まず日本での正式な名前は「ランドクルーザー プラド」。
その名前の通り、あの有名なランドクルーザーのシリーズの一つとして販売されています。ランドクルーザーに比べると、少し小さめのサイズの車。

ランドクルーザー200はステーションワゴン、復刻されたランドクルーザー70シリーズはヘビーデューティ、プラドはライトデューティに分類されています。ライトデューティとヘビーデューティの違いは、最大積載量。

プラドは上の派生図で見ると1番右側の列。

車の種類としては、SUVとかクロスカントリー車として分類されます。都会的なSUVが増える中、この車は快適性や安全性も高いレベルで持ちながら、実は高い悪路走破性を持った本格的なSUVになっています。

たとえばボディーとシャーシが一体になっているモノコック構造のSUVが増えてきている中、オフロードでも車体が歪まないようにする、強固なラダーフレーム構造を使い続けているのもランドクルーザーシリーズの特徴でプラドも同様にラダーフレームを採用しています。

その他にも、KDSS、マルチテレインセレクト、クロールコントロールなど様々な電子制御で悪路走破性を高めています。たぶん、この値段でここまでの悪路走破性をもった車は世界中探しても無いんじゃないかと思うくらい。この辺のテクノロジーについてはトヨタのページに詳しい情報が載ってます。クロールコントロールなんて、ONにしたらほとんど悪路走破用ロボットだからね。

更にフルタイム4WDだし、最低地上高も20cmあるし、センターデフロックも付いてるし、リアデフロックもつけられるし、70cmの深さの河も渡れるしで、大雪でも冠水してる道でもどこでも行けちゃうんじゃないかと思わせてくれる安心感が好きです。実際数年前の大雪ではバンパー近くまで埋まってしまうくらいになった状態からでも、雪かきせずに脱出することも出来ました。この車は無敵なんじゃないかと思うくらい、どこでも行けそうな気がしました。普段からそんなことをすることは無いけど、いざとなればそういうことが出来るだけのスペックがあるのが安心。

乗ってみてどんな感じ?

150になってからマイナーチェンジが2回行われているので、150前期、150中期、新型の150後期とあるんですが、この中で前期と後期を所有しました。グレードは三種類あって、TZ-Gが最高グレード、続いてTX-L、TXと続きます。前期にはTZ-GとTX-LのあいだにTZってグレードもあったけど、後期には無くなりました。さらにガソリンエンジンとディーゼルエンジンがありますが、今乗っているのはTX-Lのディーゼルエンジンモデルです。

まずボディサイズ的には実はエスティマとあまり変わらないくらいのサイズ。ただ、高さが190センチほどあるので、運転のときの視線は高くなって個人的には運転しやすいです。一般的に同じ速度でも視点が路面に近いと体感速度があがるので、プラドだと視点が高くなって、ゆったりとした気分で運転ができる。

それから、前期は5速ATだったのが、後期では6速ATになっているので高速でのエンジン回転数が抑えられて燃費も良くなっています。

さらに、車内の静粛性もかなり高くて、ちょっと大げさに言えば高級なセダンに近い静けさが味わえます。ただしクリーンディーゼルエンジン車の場合、エンジンが十分に温まるまではディーゼル独特のカチカチ音がします。会話の邪魔になるようなことは無いけど。
静粛性が高いので、高速道路での会話も声を張らずに出来るし、音楽を流すボリュームもそれほど上げなくても十分に高音から低音まで聞こえます。

SUVということで、背が高いのでカーブを曲がるときとかにロールがありそうですが思ったよりもロールせず、ある程度速度が出ていても曲がるのが怖いという感覚はありません。特に前期モデルではKDSSが装備されたグレードだったので、ロールをより抑えた車の動きになっていたと思います。自分が思っていたよりもサスペンションは良い意味で固めのイメージ。もちろん、セダンに比べれば柔らかいのかも知れないけれど、不快さはほぼありません。長いストロークのサスペンションなので、路面の段差をスムーズに吸収してくれています。

ただ、後期になってKDSS非搭載のグレードに乗っているんですが、特にブレーキをかけた時に前後方向へのピッチがフワフワと少し大きく発生しているような感じ。サスペンションについてはそこだけが唯一残念。

エンジンは4.0LのガソリンV6エンジンを前期で、今は2.8Lのクリーンディーゼルエンジンを後期で運転していますが、4.0Lのエンジンは2トンを超える車重でも重い・遅いと思うような感じもなかったし、今のクリーンディーゼルエンジンも1600回転から2400回転という低回転域でずっと最大トルク450N・mをフラットに出してくれるので高速道路でも流れをリードするのも別に難しくないです。ただ、高速道路で登坂路とかだとちょっと2500-3000回転以上とかにしないと流れをリードするというのは難しいかも。普通に運転するのは困らないけど、スポーツカー的な運転には向いてなくて、ゆっくり堂々と流すような運転の方が向いていると思います。まさにクルージングするイメージ。

燃費はディーゼルだと、一般路が8km/lくらい。高速だと16-17km/lくらい。一般路でも平地で信号が少ないと15km/lくらいにはなります。もうちょっと行けるかな?1200回転くらいをキープ出来るとかなり伸びます。車重とか考えるとだいぶ良い燃費なんじゃないかと思いながら運転してます。下の写真は埼玉の平坦な道で25分走った後の燃費計の写真です。17.3km/lとなっています。

インテリアはどんな感じ?

インテリアについては、特にハンドル周りに前期よりも後期の方がこなれた感じが出て落ち着いてまとまった印象のデザイン。ただ、やっぱりもう約10年前の車のデザインをマイナーチェンジで改良してきてるので、最近の車に比べると多少古いデザインなのかなという感じで、次回のフルモデルチェンジでどうなってくるのか楽しみ。今のデザインも個人的には落ち着いていて好きですけどね!

3列あるシートの1列目は快適そのものだと思います。シートヒーターやベンチレーションも付いているので革シートだとしても快適に乗っていられるし、シートの大きさも足を投げ出せるスペースも十分。シートのアジャストも運転席は電動8ウェイ、助手席は電動4ウェイで細かく調整できます。

2列目も大人でも十分な広さがあります。ただしシートヒーターなどは付いていません。リクライニングや前後スライドもするので、ある程度快適なシートポジションに設定できるんじゃないかと思います。

3列目は電動で床から出てきたりしまったり出来ます。ただ、椅子として考えた時に正直大人の男性は乗るのが難しいかも。天井に頭が付いてしまうことと、床から座面までの高さが低いので膝をかなり立てないと座れません。女性や子供ならいいかも。ここはマツダのCX-8とかの方が良く出来ていると思います。下の写真は178cmの僕が座ったときの様子です。きつかった。。。

荷室については3列目を床にしまった状態であれば、かなりの量が積めます。ミニバンにも負けないくらい積めるんじゃないかな。ただ、3列目を立てた状態だと、ほぼ荷物は乗りません。面白いくらい乗らない。

全体的には?

全体的に見て、セダンの静粛性とミニバンのユーティリティ性と、SUVの悪路走破性とを併せ持っている車ってなかなか無いんじゃないかと。

たとえば少しいいレストランやホテルに乗り付けても違和感は無いし、高速での移動も疲れないし、林道に入っていって走るのにも不安を感じないし、都会も自然も両方楽しめる車だと思います。

前期のときはガソリンエンジンだったから燃費も良くなかったし、4.0Lエンジンだったから重量税も高かったけど、今はディーゼルで燃費も重量税も安いし、このまま乗りつぶしてもいいなと思うくらい気に入ってます。

とか言いながら、フルモデルチェンジとかしたらまた買いたくなるんだろうなー。でもその時もプラドなら高いリセールバリューがあるので、かなりお得に次の車に乗り換えられます。前期型から後期型に乗り換えた時も、四年ちょっとで50,000キロ以上走っていたけど、下取りは240万でした。さらに内装がベージュなら270-280万で下取りだったとディーラーの方には言われました。

日々の運転も安心快適で、いざと言う時も高いオフロード能力で乗り越えられる信頼感。多少不満点もあるにはあるけど、それらは様々な点が高いレベルに置かれているからこそ見えてくる小さな不満点であって、全体として本当に満足度のの高い車だと思います!

ということで、少しでも参考になったらNooice!!